最近、任意売却のホームページも増えて競売との比較で任意売却のメリットを掲載しています。
しかし、対極的に競売を勧める(任意売却業者ではない)サイトも僅かながら存在します。
その記述には以下の理由をあげています。
1.住宅ローンの滞納が始まってから、ローンを払わずに1~2年間は自宅に住み続けられる。
2.競売になっても落札者と交渉して賃貸で住む事も可能。
3.自己競落(本人でなく身内が入札)する事で住み続けられる。
4.落札されても、執行抗告により立退きを延ばす事もできる。
このような理由から任意売却ではなく、そのまま競売に持って行くべきとの見解ですが、果たしてこのようなアドバイスで良いのでしょうか?裁判所から競売の通知書が届き現実に執行を経験した場合、よほど強心臓の方以外は「二度と経験したくない」と思うはずです。
ちなみに、競売になった場合のリスクは以下のとおりです。
1.競売の場合、債務が多く残ります。また、競売によって時間が経過する程「遅延損害金」が加算されます。
2.落札された場合、競落人と交渉し賃貸で住み続ける事はほぼ不可能です。
3.競売の代金は、原則として現金納付なので身内とはいえ自己競落も現実的ではありません。
4.落札後の引き延ばしのための執行抗告は、落札人に喧嘩を売っているようなものです。
5.競売開始決定後、裁判所の執行官が室内の写真を撮りに来ます。不都合な場合、連絡しないと勝手に鍵を解除し入室します。
6.競売の情報がインターネット等に掲載され、近隣や知人に知られる可能性があります。
8.立退き時期や残債務の心配、ご家族への説明など、債務者に多くの精神的負担がかかります。
現在、住宅ローン返済が困難となっている方は上記のリスクを踏まえ、競売ではなく任意売却を選択される事をお勧めします。当センターでは、現在も任意売却を数多く取り扱いしております。その経験から、今後お客様がどのようにすべきか的確なアドバイスが出来ると確信しております。
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