借金問題を抱えてしまった時に、一番陥りたくないのが口座の差押えでしょう。差押えが続く限り、自分がいくらお金を稼いだとしても、自由に使うことが許されなくなってしまいます。元々は自己責任によって生じてしまった問題だったとしても、お世辞にも喜ばしい事態とは言い難く、いくら借金を抱えたとしてもそれだけは避けなくてはならないでしょう。
差押えをされてしまうと、特に困るのは高齢の方でしょう。高齢となり、退職後に受け取る年金が主な収入源と言う方。そんな方が年金さえも差押えられたとしたら絶望的ですよね。ここでは、借金問題を抱えた時に起こり得る、年金受給の差押えについて解説します。
基本的に、口座の差押えをされたからと言って、年金受給まで差押えられるということはありません。差押えにもきちんと法律が定められていて、年金は差押えてはいけない財産としてしていされています。
ただし、だからと言って安心はできません。年金を受給しているということは、高齢であり、すでに仕事から一定額の収入を得るのが難しい人の場合がほとんどです。いくら年金を受け取れるとは言っても、それほど大金と言うわけでもありませんから、口座を差押えられてしまった以上、何かしらの対策はしなくてはなりません。
差押えられないのは「公的年金」のみ
また、いったん年金として受給したお金も一度口座に預けてしまえばそれは「年金」から「預金」という扱いになります。預金を差押えること自体は、法律上何の問題もありませんから、差押えの対象となってしまいます。また、公的年金以外の年金、例えば保険会社などの年金、は差押えの対象となってしまいますから、注意が必要です。
このように、公的年金が差押えられないとは言っても、自由に使えるお金の量は確実に減ってしまうのが差押えです。差押えられないようにしっかりと資産運用をするのが理想的ではありますが、万が一のため、差押えられてしまう財産は何なのか、きちんと把握しておきましょう。
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