親や夫など、自分にほど近い人が亡くなることで遺産相続をしなければならないことがあります。しかし今までやったことがないだけに、どうすればよいのかわからず、困ってしまう人が多いことでしょう。以下ではそれら遺産相続の内容を簡単にまとめました。
遺産というと、その人の持っていた不動産やお金が対象で、相続人同士で分割する際にもめるのが定番……という印象を持っている人も多いかもしれません。しかし実際には借金も遺産に含まれるため、遺産の合計がプラスではなくマイナスになることもあります。本人による遺言があったり、不動産などの整理をしていたりすればいいのですが、大抵は亡くなって初めてそれらが明らかになり、家族がバタバタとしながら遺産整理に追われることでしょう。
また、最近は核家族化が増えており、ほとんど会ったことのない親族の法定相続人(相続の権利がある人)に該当し、いきなりその通知が届くこともあります。基本的には弁護士などの専門家によって手続きがすすめられますが、自分が相続権利を持つのであれば、相続を明言する、放棄するなどの選択をすることができます。
もし亡くなった本人が契約して住宅ローンを組んでいた場合、亡くなった後は団体信用生命保険の保険金で支払われます。この保険は住宅ローンを組む場合は必ず契約するものなので、稼ぎ頭がなくなったからといってすぐに引越す必要はありません。むしろ住宅ローンの支払いがなくなったことで、そのほかの遺産整理に専念することができるのです。
これならマンションや一戸建を購入している人はその後の暮らしもある程度保証されますが、光熱費や生活費などを補うことができないとなれば、結果的に引越を考えなければいけないこともあります。自分が亡くなった後のことを生前のうちに考えたくはないという人も多いかもしれませんが、残される家族のためにも、できるだけ手続きがやりやすいようにしておくことも大事です。
法律にかかわる問題は、素人ならわからなくて当然のこと。もし困ったときは弁護士や司法書士など頼れる人に相談して手続きを進めていくようにしましょう。
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